2013年2月アーカイブ

PAACニュース129号:頸椎のマニュピレーションは危険なのか?

概観

目的:頸椎マニュピレーション後の脳血管事故に関する考察は多い。後遺症の無い脳血管の梗塞の症例を報告する。

臨床的な特徴:39歳の女性には非特異的な頸部痛があり、かかりつけの一般開業医に頸椎マニュピレーションの治療を受けた。

治療と結果:この頸椎マニュピレーションによって、即座に強い頭痛と神経学的な症状が誘発されたが、CTスキャンと核磁気共鳴画像において左小脳の完全かつ永続的な梗塞の徴候があったにも拘わらず、これらは3ヶ月以内に完全に消失した。更に7年後、この患者は十分に働いていた。そして核磁気共鳴画像撮影が再度行われたが、左小脳半球の梗塞はまだ見られた。しかしこの患者には神経学的な症状は全くみられず、カラーの二重超音波検査によって、開放された椎骨動脈を含む頸椎血管は正常であることが明らかになった。

結論:頸椎マニュピレーション後の脳血管事故の危険性は低いように思われている。そして毎年行われている夥しい数の治療を考慮すると、一般的に受け入れられている手術に関連した重大な合併症の危険性よりも、これは非常に低いものである。頸椎マニュピレーションのための確固たる指標があれば、関連する危険性は非常に低く、重大な合併症に関する懸念はあまりにも誇張され過ぎていると考えるものである。(以下省略)





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PAACニュース129号:腰痛のある小児患者に対するカイロプラクティック管理についての評価:今後のコーホート研究

概観

背景:最近の疫学研究では、生涯を通じてみると、小児の腰痛の罹患率は約50%で、小児の殆ど15%は頻繁に、あるいは継続的に疼痛を経験していると見積もっている。ヒトの一生を通した調査によって、小児期の腰痛の保存的な治療法を取り扱った刊行物は無いことが明らかになった。

目的:4~8歳までの患者の腰痛に関して、結果とその結果と関連した因子、及びその際のカイロプラクティック管理について述べる。

方法:カナダのオンタリオ州のカルガリー市、アルベルダ市、トロント市において、無作為にカイロプラクターを選択しているようにみえる腰痛のある一連の小児科患者について、将来を見据えたコーホート研究を行う。追跡調査の情報収集には、実施された治療の種類と範囲が含まれる。そしてこれは、主観的な5点制の評定尺度と小児医療についての事故報告制の目に見える形での図形尺度によって計測した。

結果:15人のカイロプラクターが一連の54人の小児腰痛患者についての情報を提供してくれた。患者の平均年齢は13.1歳で57%は男子で、61%は急性、47%は外傷(最も多かったのはスポーツに関連していた)に由来した発症であった。24%は症状が3ヶ月以上続いていた。患者の殆ど90%に単純な機械的腰痛がみられた。腰椎椎間関節の機能障害、あるいはサブラクセーションが最も多く診断された。患者はマニュピレーションによる管理を受け、少数の者(7.7%)は何らかの形態の能動的な管理を受けた。6週間以内の管理で、視覚的な図形の点数の62%、主観的な点数の87%にそれぞれ"重要な"改善が見られた。(Kaplan-Meierの生存時間解析)。慢性腰痛のある患者が少ない治療回数で反応することはあまりないようだった。

結論:患者は、カイロプラクティック管理に対して好ましい反応を見せ、合併症の報告は無かった。今後の研究では、小児腰痛患者のカイロプラクティックの効果に関する知識を得るために、自然な経過を確認し、カイロプラクティック管理と他の形態の治療法とを比較する必要がある。(以下省略)

 





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PAACニュース128号:カイロプラクティック・マニュピレーション後の後下小脳動脈の解離の結果としての脳卒中発作

序論

目的:頸椎マニュピレーション後の後下小脳動脈(PICA)解離の症例について述べる。

臨床的特徴:42歳の女性には頸椎マニュピレーション後に後下小脳動脈による血液供給を受けている領域の梗塞に関連した小脳症候群がみられた。これは、脳のCT像で確認された。大脳血管造影では、椎骨動脈と頸椎の硬膜外の後下小脳動脈起始部は正常なようだが、C1-C2 レベルの後部での解離があるようだった。

治療とその結果:ヘパリンによる抗凝固療法が実行された。良好な結果は、3週間後に達成された。

結論:椎骨動脈とその枝の解剖学的な変異は珍しいものではなく、頸部のマニュピレーション後の合併症の誘発因子となるかもしれない。(以下省略)





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PAACニュース128号:Groningen(オランダの一地方)でのマニュピレーション研究。慢性的、あるいは再発性の肩の症状の解消や予防のための付加的な治療としての肩甲帯構造のマニュピレーションの効果。

適用

背景:我々は、Groningenでのマニュピレーション研究の意図を提示する。この無作為の比較対照試験は、肩の愁訴に関する総合的な予後の集団研究の1つである。Dutchの肩の機能不全の研究の一部で、副集団における無作為の対照的な介入を伴うものである。

目的:肩の症状の除去や頑固な、あるいは再発性の肩の症状の予防のための一般的な臨床家による標準的な治療に加えて、肩甲帯構造に対するマニュピレーションの効果を判定する。

方法:オランダのGroningenにおける一般診療から肩の症状や肩甲帯の機能制限がある合計で250人の患者を収録する。参加した全患者に一般的な臨床家による標準治療を受けさせて、更なるマニュピレーションに無作為に患者を割り当てる。無作為化の6、12、26、52週後に評価のための計測を行った。

結論:短期間の主要な結果測定は、肩の愁訴が除去された患者の割合で、長期間の主要な結果測定は頑固な、あるいは再発性の肩の症状が無くなった患者の割合である。従属変数と独立変数には、構造化されたメディカル的な病歴、肩と肩甲帯に身体検査、6方向あの自由度を持った電磁気追跡装置による頸胸椎部の可動性測定が含まれる。(以下省略)。





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PAACニュース127号:磁器様胆嚢

概要

目的:腰痛と踵の疼痛がある患者に偶然に発見された磁器様胆嚢について議論する。

臨床的な特徴:70歳の女性には腰痛、左下肢の痺れがあり、左の踵に鋭い疼痛がみられた。腰椎の単純撮影によって、腹部の超音波検査が必要とされ、磁器様胆嚢に一致する所見がみられた。

治療と結果:この患者は、予防的な胆嚢摘出術へと紹介され、同時に機械的な腰痛と踵の疼痛の治療も受けた。

結論:磁器様胆嚢は、一般的は所見ではないが、悪性腫瘍の危険性が非常に高まるので、右上腹部に嚢胞性の石灰化が見られる患者については熟考しなければならない。

鍵となる言葉:胆嚢、癌、腰痛(以下省略)





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咲いた、咲いた!

nioisakura-02.jpg

先日蕾が付き始めたと御報告した匂い桜が咲きました。

ほんのりと"和"の匂いがします。





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PAACニュース127号:脊柱手技療法中に椎骨動脈が蒙る内的な力

摘要

背景:脊柱の手技療法(SMT)は、幾つかの筋骨格系障害の管理に関して臨床的に効果的な方法だとして確立されてきた。脊柱手技療法の使用に伴う1つの主要な問題は、その安全性にある。特に頸部のマニュピレーションに関しては、椎骨脳底動脈系の発作の危険性である。

目的:我々の目的は、脊柱手技療法中に椎骨動脈(VA)が蒙る伸張と力を本来の位置で定量化する事である。

研究の意図:これは、屍体による研究である。

方法:防腐処理していない死後硬直後の屍体の6本の椎骨動脈を使えた。椎骨動脈の頭方で中枢に近い部分(C0-C1)と尾方で末梢から中枢へと向かう部分(C8-鎖骨下動脈)の環を慎重に暴露し、一対の圧電式の超音波検査の水晶振動子を取り付けた。可動性検査と診断のための検査、そして様々な脊柱手技療法操作の最中に各々の対になった水晶振動子間の伸張を記録した。それから椎骨動脈を分離して、機械的な障害が生じるまで材質検査機器において伸張させた。

結果:検査した椎骨動脈の反対側の頸椎への脊柱手技療法の結果、平均して椎骨動脈の中枢に近い部分(C0-C1)の環に6.2%±1.3%、遠位部(C6)には2.1%±0.4%の伸張が生じた。これらの値は、診断上の、または可動性検査の最中に記録された伸張と同じ、あるいは低かった。障害検査によって、椎骨動脈の機械的な障害が生じるまでに、静止長の139~162%まで伸張させることができることが明らかになった。それ故、脊柱手技療法中に椎骨動脈が蒙る伸張は、機械的な障害時の伸張の約1/9だということが判った。

結論:脊柱手技療法の結果として椎骨動脈に生じる伸張は、椎骨動脈を機械的に損傷させるのに要する伸張の強度よりも大幅に低かった。我々は、通常の状態では、1回の典型的な(素早い、振幅の小さな)脊柱手技療法のスラストが椎骨動脈を機械的に損傷させることは非常に少ないと結論するものである。

鍵となる言葉:カイロプラクティック・マニュピレーション:椎骨動脈:(脳卒中)発作(以下省略)

 





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