2013年3月アーカイブ

PAACニュース132号:頸椎の通常の回旋後の椎骨動脈の血流の変化

摘要

背景:頸椎の過剰な回旋は椎骨動脈(vertebral artery:VA)の血流障害を引き起こすかもしれない。これが回旋による動きと関連する可能性があるために、手技治療家の興味を特に引いている。問題は、減少した血流量は大きいのか否か、その結果として椎骨脳底動脈不全/虚血が引き起こされ易いのか否か、そして回旋と同側の反対側の両方が等しく影響を受けるのか否かということである。椎骨動脈の血流を計測している幾つかの研究が既に発表されている。しかし(今回は)正常な被検者と広範な年齢層の患者の小規模の標本に関して、椎骨動脈の他の部分について研究した。

目的:20~30歳の正常な男女の被検者の中立位と最大回旋時の頭蓋内の椎骨動脈の血流を調査すること。

方法:頭蓋内の椎骨動脈の血流を計測するために、頸椎の中立位、次に左方への最大回旋、右方への最大回旋において、経頭蓋超音波検査法を行った。標本は、60人の男性と60人の女性から構成されていた(240本の椎骨動脈)。中立位と回旋位での比較をグループ内とグループ間で行った。

結果:標本全体と男性被検者において、頸椎の回旋後には頭蓋内の椎骨動脈の血流に著明な減少がみられた(P=.001)。これは両側にみられたが、反対側の減少の方が大きかった。女性の被検者は男性被検者よりも血流量が多かった。回旋の反対側の血流に大きな減少がみられたが、回旋と同側の血流には大きな違いはみられなかった。

結論:頸椎の最大限の回旋は、椎骨動脈の血流に重大な影響を及ぼすだろう。特に血管病理が潜在する患者に回旋を用いる場合には殊更に顕著だろう。





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PAACニュース131号:オステオパシーの素早く振幅の小さなスラスト後の体性内臓反射:片側の腰仙部への素早く振幅の小さなスラスト・テクニックの下肢の皮膚血管に対する効果についての試験的研究

摘要

序論:脊柱マニュピレーション治療の決定的な生理学的効果に関する認識は、明確に確立されてはいないが、これは手技療法家の間で広く用いられている。今回の研究では、20人の健康な男性被検者の腰仙結合部への片側性の素早く振幅の小さなスラスト(high-velocity low-amplitude thrust:HVLAT)を行い、その一方で下肢の対応する皮膚節の血流を監視した。

方法:被検者は、実際のマニュピレーションの前に偽のマニュピレーションを受け、これが同一対照法となった。レーザー超音波流量計を用いて、偽のマニュピレーション前の5分間、偽と実際のマニュピレーションの間の5分間、脊柱アジャストメント後の5分間におけるL5の皮膚節の皮膚の血流の相対的な変化を計測した。分散分析とチューキーの事後分析?を情報解釈に役立てた。

結果:12人が非喫煙者で、成功裡にHVLATマニュピレーションを受け、同側、対側の両方で血液灌流の大きな増加が見られた。(P<.001)。6人の喫煙者では、HVLATマニュピレーション後に同側(P<.01)と対側(P<.001)で血流が大きく減少する反応が見られた。

結論:今回の研究からの結論は、交感神経系の分布部位以外への脊柱アジャストメントは、皮膚の血流の増加という結果を生じるという以前に発表された仮説を支持している。今回の研究の結果を確認するには更なる研究が必要である。そして脊柱マニュピレーションの特殊な神経生理学的な効果に関しては更なる知識が必要である。(以下省略)





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PAACニュース131号:カイロプラクティック・マニュピレーションの発展の幾つかの経路

この論文は、大阪の前田滋先生が御自身のホームページに「カイロプラクティック・マニュピレーションの沿革」と改題されて全文を掲載されていますので、興味のある方は、是非御覧になって下さい。

摘要

 治療についてのカイロプラクティック・マニュピレーション方法には様々な起源がある。接骨師(原文はbone setter)の昔からの伝統とは違って、カイロプラクターは、筋骨格系を超越して健康問題に対して自らのテクニックを適用している。Palmerの理想は独創的で、革新的な事は、技術の発展に関する顕著な特徴であったが、有名なテクニックの間には借用が多く見られる。また手技療法は推定上のサブラクセーションを診断する(即ち発見する)ための様々な手段の影響も受けてきた。専門職(例:オステオパシー)からの影響も明白である。カイロプラクターは、カイロプラクティック職の始まりの特徴となっている素早い矯正テクニックに自身を限定したことは無かった。カイロプラクティック業界内での論争の種であったが、様々な手による判定や治療法の相対的な効果を決定するためには殆ど何も行われたことがない。多くのカイロプラクティックの方法にみられる独占的な特徴によって、革新と秘密主義が促進されてきた。小麦と籾殻(もみがら)を分けるには広範な研究が必要である。(以下省略)





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PAACニュース130号:緊張性頸反射、下肢長の不均衡、後頭環椎での脂肪の絞扼:環椎サブラクセーション複合体に関する仮説

概観

 この研究では、環椎サブラクセーション複合体の際に見られる変位、相対的なフィクセーション、収縮性の、あるいは機能性の下肢長の不均衡の際の神経学的な徴候を説明するための新しい理論を提示する。

 フィクセーションについて提案されたメカニズムには、後頭下筋群の侵害受容性、あるいは反射性の防御的な収縮をもたらす環椎-後頭骨の関節内の脂肪の衝突や絞扼が含まれている。後頭下筋群の筋紡錘は、緊張性頸反射の刺激と関連していると仮定されている、そしてこの緊張性頸反射は全身の伸筋の緊張を変化させて、頭部の動きに反応して適切な身体バランスを達成するものである。緊張性頸反射によって生じたこの緊張性の変化は、環椎サブラクセーション複合体と関連した収縮性の、あるいは機能性の下肢長の不均衡の臨床所見の原因となると仮定されている。

 環椎サブラクセーション複合体が下肢長の不均衡-歯状靭帯/骨盤の歪み、固有受容器/機械刺激受容器の損傷ーという結果になるという他の理論についての簡単な復習を提供し、新しい理論との関連性を記し、この新しい理論を検証できる方法の概略を説明する。





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PAACニュース130号:一卵性双生児のL2の脊椎分離症

概観

目的:一卵性双生児のL2の脊椎分離症の存在について議論する。

臨床的な特徴:61歳の双子の兄弟は比較的最近発症した潜行性の腰痛を訴えてきた。2人とも主な運動形態として、ランニングを行っていた。1人には脊椎辷り症があり、重大な外傷事故歴もあった。もう1人には脊椎辷り症は無かったが、より激しいトレーニングの養生法(?)を行っていた。

治療と転帰:2人とも機械的な腰痛のための一連のカイロプラクティック治療を受け、症状が全体的に50%改善したと報告した。

結論:L2の脊椎辷り症は珍しい、関節間部の弱化に関しての家族性の要素が文献では見られるが、双生児のL2の脊椎分離症は非常に稀である。この2人の患者に関しては、脊椎辷り症の原因に関する疑問が残る。(以下省略)





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PAACニュース130号:腹部大動脈瘤:写真入り論文の再見

概観

目的:腹部大動脈瘤(AAA)に関する記述的な再見を提供する。これには本症の危険因子と、患者が最初に接触する健康管理医としてのカイロプラクターのための腹部大動脈瘤に関する症例所見が含まれる。

情報源:様々な情報源を通して確認された科学的、臨床的な文献。これにはMEDLINEと引用例の追跡調査が含まれる。

情報の統合:該当する文献からの選りすぐりの体験談の再見。

結果:腹部大動脈瘤は、無症状かもしれないが、背部痛が一般的にみられる徴候である。危険因子には男性の性差、高齢、喫煙、高血圧、慢性的な閉塞性気道疾患、間欠性跛行、腹部大動脈瘤の患者の一等親血縁者がある。腹部大動脈瘤は、白人の高齢者、特に腰痛のある男性の鑑別診断では注意しなければならない。高齢の男性に関して算定された腹部大動脈瘤の罹患率は3~5%である。65~75歳の男性の死亡の1.7%は本症によるものと算定されている。腹部大動脈瘤の(破裂前の任意の)外科的切除術の手術での死亡率は低く、予後も良好である。

結論:腰痛と腹部大動脈瘤の危険因子を持った高齢患者の鑑別診断においては、腹部大動脈瘤を考慮しなければならない。患者が最初に接触する健康管理医であるカイロプラクターには、患者に腹部大動脈瘤が疑われる時には、適切な画像診断を然るべき血管外科医の意見を聞くためにその患者を紹介する責任がある。(以下省略)





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開花宣言前に

angyouzakura-01.jpg

開花宣言が出ましたが、近所の公園の桜はとっくに咲いていました。

アンギョウサクラという品種だそうです。





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PAACニュース129号:BournemouthとOswestryの質問書の感応性:予想的な予備的研究

摘要

背景:生活の質の転帰に関する情報に関連した健康の評価は、質の高い健康管理を提供する上で必須のものとなった。転帰の判定や増大する臨床的な研究能力は、カイロプラクティック研究、カイロプラクティック大学、カイロプラクティック業界にとって推奨され、優先される領域として認められている。

目的:この論文では、ニューヨーク・カイロプラクティック大学の3つの学外健康センターを利用した多点的な予備計画の結果を報告する。この計画では、研究の基礎と実現可能性に関連した一般的な問題を検証し、改訂されたOswestry Disability Index(ODI:Oswestryの身体障害指数)とBournemouthの質問書(BQ)の感応性に関して予備研究を行おうと努めている。そして将来考えられる計画のための変化と全体的な規模の推定値を発展させることを目指している。

方法:この計画を実施するために創造された基礎構造について詳述しているが、これには現場での臨床家による研究管理、学生による補助、識別、募集、患者の流れ、人口統計的、臨床的な特徴も含まれる。感応性に関する研究の被検者は、15日、30日を基準として3つの健康に関連する生活の質の判定を行った。45日あるいは解放された時点で、被検者は、同様の質問書と全体的な変化率を完成させた。感応性は、変化に関する標準化された判定の分析、関連する有効性、受信者動作特性(ROC)の彎曲を描画することで記録された。

結果:我々は、有効な研究の患者の82%を識別することに成功した。我々の母集団における実際の適格者は30%であった。4ヶ月の間に70人の患者が増え、26人が全体的な変化の点数の割合を報告することで協力してくれた。標準化された変化に点数をつけることで表された感応性は、数値化された評定尺度(NRS)でNRS=1.19、ODI=0.91、BQ=0.78であった。相対的な有効性によると、BQ/ODI=0.86、ODI/NRS=0.76、BQ/NRS=0.66であった。曲線図表下の領域は、BQ=0.69~NRS0.86に分布していた。

結論:修正のための推奨事項、基盤の使用、調査能力、将来の転帰、適正な設定計画を提案している。(以下省略)





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新記録?

2013.3.3.kaitensushi.jpg

よく行く練馬の回転寿司での写真です。

恐らく新記録で、黄色い皿は20枚越えでした。

二女と四女が不調でも、こんな具合です。

"回らない寿司"などに行こうものなら、恐ろしい事になりそうです。





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