2014年1月アーカイブ

PAACニュース152号:カイロプラクティック・クリニックを訪れた深部静脈血栓症患者:症例報告

概観

目的:今回の論文の目的は、カイロプラクティック・クリニックにおける深部静脈血栓症の症例について発表・議論することである。

臨床的な特徴:33歳の男性患者は、長期間に亘る背部痛のための追加的なカイロプラクティック治療を求めて来院した。下された診断は、椎間関節症候群だった。この患者の背部痛は改善したが、右鼠径部痛があった。深部静脈血栓症という暫定診断のために、この患者を病院へと照会した。

治療とその結果:この患者は、医師の診断を受けた、そしてカイロプラクティック診断から2時間以内に下肢全体が痛むよう

になった。ドップラー調音場診断によって、広範な血栓が明らかになった。この患者にはヘパリン(抗凝固薬)が処方され、8日間入院した。退院時には、右下肢全体を覆うストッキングと軽度のエクササイズを勧められた。引き続いての検査の予定が立てられた。19ヶ月後の診断では凝血塊は殆ど解消していた。

結論:今回の症例報告は、手技療法者が心血管疾患やそれに関連する危険因子を認識する事の重要性を強調している。手技療法者がこれらの事を認識すれば、適当な専門家への照会を通した共同管理が可能となる。

鍵となる言葉:静脈血栓症:カイロプラクティック:航空医学





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PAACニュース152号:32歳女性の頭蓋内動脈瘤による頭痛

概観

目的:我々は、頭痛のある女性の症例について詳述するが、後にその頭痛が頭蓋内の動脈瘤によるものであることが判明した。この論文を通して゛レッド・フラッグ(危険信号)"についての関心を高めて、適切な患者管理を助長し、患者の回復の可能性を増大させるために、今回のような状態の存在を疑うようにカイロプラクターを誘導しなければならないというのが、我々の目的である。

 臨床的な特徴:32歳の女性は、4日間続いた頭痛のために治療を求めていた。彼女は、その頭痛が頭部全体に亘って強くあるが、後頭基底部にその中心がある感じで、これまで経験したことのないものであると言っていた。彼女には頸部痛も伴っていた。頭痛が生じて以来、彼女の左目は中心線より偏位し、12時間に亘る過剰な流涙もみられた。

 治療と結果:カイロプラクティック・アジャストメントは処方されなかった。その代わりに、緊急治療のための即座の転送を行った。核磁気共鳴画像によって、出血性の頭蓋内動脈瘤という診断が確認された。この患者は、外科的処置のために、現地の大学病院に搬送された。不幸なことに血管痙攣性の合併症のために亡くなった。

 結論:今回の症例のような頭痛を持った患者を評価する際に考慮すべき危険信号には、高血圧の病歴や喫煙、経口避妊薬の使用、アルコール摂取、妊娠、コカインの使用などがある。臨床家は、頭痛が動脈瘤によるものかもしれないという事を示唆する徴候や症状を知っておく必要がある。(J Manipulative Physiol Ther 2007;30:140-143)

 鍵となる言葉:頭蓋内動脈瘤:クモ膜下出血:脳血管障害:頭痛:マニピュレーション:カイロプラクティック





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PAACニュース151号:肩に疼痛のある患者の肩甲骨の位置の臨床的評価

 上肢の最良の機能のためには、休止中、運動中、労働中に肩甲骨を適切な位置に保つ能力が欠かせないことは広く認識されている。肩甲骨は胸郭と上腕骨の両方と最適な位置にあらねばならない。上腕骨との関係において、関節窩の適切な配置のためには、肩甲骨の最適な配置が必須である。この事によって、順繰りに肩甲上腕関節の運動性と安定性が確かなものになっている。

 肩甲骨と肩甲上腕関節の同時の動きは、肩甲上腕リズムと呼ばれている。本来の運動学的なリズムは、肩甲上腕関節の外転と肩甲骨の上方への回旋との間に存在する。Ðe Grootによると、肩甲上腕関節と肩甲骨との間の平均的な回旋の割合については様々な研究があって、2.3~3.6の幅がある。肩の外転の第一段階(60°未満あるいは401°外転)では、肩甲上腕関節と肩甲骨の回旋率は大きくなるという特徴がある。この際に肩甲骨は、関節窩と上腕骨の適切な配置のために僅かに動く。この第一段階は"設定段階"と呼ばれていて、この際の肩甲骨の可動域への関与は非常に僅かで、健康な肩での肩甲上腕関節と肩甲骨の回旋率2.4である。運動中の肩甲骨の位置の不正では、前方への傾斜、肩甲上腕関節の外転と肩甲骨の上方への回旋とこの間に異常な運動学上のリズムという特徴がみられる(以下省略)





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PAACニュース151号:環椎の先天的奇形、診断上のジレンマ:症例報告

概観

目的:この症例報告の目的は、環椎の前弓と後弓のジェファーソン骨折と先天的奇形との違いに関心を向けさせることである。

臨床的特徴:42歳の女性は、頭痛、頸部痛、眩暈、両腕の痺れを訴えて来院した。これらの症状は、真っ直ぐに転落して、運動場に頭部を2回打ちつけてからのものだった。この転落の前には、このような症状は無かった。頸椎のレントゲン撮影の後、ジェファーソン骨折が疑われた。

治療と結果:コンピューター断層撮影と核磁気共鳴画像による精査によって、この患者にはジェファーソン骨折と非常に類似した先天的奇形があることが判った。神経外科医によって頸椎の不安定性が除外されたので、カイロプラクティック治療が行われた。6回の治療後、愁訴は大幅に改善した。

結論:治療を開始する前に、頸椎の不安定性を除外するために、環椎の先天的奇形とジェファーソン骨折との違いに精通することが重要である。(J Manipulative Physiol Ther 2007;30:62-64)

鍵となる言葉:カイロプラクティック:骨折:頸椎:骨折:骨:奇形(以下省略)





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PAACニュース150号:カイロプラクティックの脊柱アジャストメントに関連する基礎科学研究:技術的な状況と提言の再調査

概観

目的:今回の自書の目的は、脊柱のフィクセーションと脊柱アジャストメント法と再検討し、要約する事、そして将来の研究のために特別な提言を作成する事である。

方法:脊柱のフィクセーション(サブラクセーション)と脊柱アジャストメント(脊柱マニピュレーション)に関連した(1995年以来の)基礎科学に関するレポートについての多くの専門分野にわたるチームがPubMed、CINAHL,.OSTMED、NANTISのデータベースを検索した。更に研究者達によって重要であると判断された研究に関連した部門に関する調査も入手した。各々の研究者は、彼らの個々の調査手段を設定する際に、彼らの分野にとって最も重要であるとしたキー・ワードを用いた。動物とヒトに関する研究を両方とも、今回の計測で実現した将来に向けた研究についての文献調査、要約、提言に含めた。

議論:次の表題となる分野についても確認した。解剖学、生体力学、体性神経系、動物モデル、免疫系、自律神経系に関連する人体研究がそれである。今回の計画の第一の目的は、各々の表題の分野と各分野のおける特別な提言に該当する要約を行うことである。

結論:6つの表題(解剖学、生体力学、体性神経系、動物モデル、免疫系、自律神経系に関連する人体研究)は、カイロプラクティックの脊柱アジャストメントを評価する基礎科学白書によって発表されてもいる。これらの分野においてより一層重要な基礎科学を成し遂げなければならない、各々の表題分野の最後の提言が研究者、年金基金設立機関の助けになるはずであり、他の政策決定者が特別な研究優先事項を作り出している。(J Manipulatife Physiol Ther 2006:29:726-761)

鍵となる言葉:マニピュレーション、脊柱:カイロプラクティック:研究:不動状態(以下省略)





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PAACニュース149号:原因不明の第1肋骨骨折:症例報告

概観

目的:今回の研究の目的は、最初の治療には反応しなかったが、第1肋骨骨折が先進的な画像によって発見された患者の症例を詳述する事である。

臨床的特徴:24歳の男性電気技師が電動ドリルを頭上で使用したところ、肩甲骨内方、上部胸椎、胸骨痛が生じた。しかしこの男性は他の点では健康だった。

治療と結果:脊柱マニピュレーションや電気治療といった初期治療では、この患者の症状は軽減しなかった。カイロプラクティック治療は中止され、先進的画像による更なる診断検査が行われた。病態が確認されたので、直ちに患者は軽作業に就かされ、頭上での作業を制限した。他の治療は行わなかった。この患者の症状は、疼痛発生から約10ヶ月後に消失した。

結論:脊柱や肩甲骨の疼痛を訴えている患者は、治療のためにカイロプラクターのもとを訪れることが多いだろう。このようなタイプの症状が保存的な治療に反応しない時は、他の原因を調べなければならない。今回の症例では、患者の症状は非外傷性の第1肋骨骨折によるものだった。上体の上1/4の領域に保存的治療に反応しない疼痛がある患者の鑑別診断の際には、第1肋骨骨折を考慮すべきである。(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:590594)

鍵となる言葉:肋骨骨折:骨折:ストレス(以下省略)

 





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PAACニュース149号:不安定な頸椎骨折に関する症例報告:胸腰椎のチャンス骨折に伴って

概観

目的:チャンス骨折と同時に発生した頸椎骨折を蒙った40歳の女性の症例とレントゲン写真上の外観について議論すること。

臨床的特徴:40歳の女性は、交通事故の頸部痛と両腕の弱化のためにカイロプラクティック管理を求めた。頸部の屈曲によって上肢の弱化、頸部の放散痛、上肢痛は増悪した。C6の横突起骨折とC6の椎間板スペースの狭小化が単純レントゲン写真で確認された。核磁気共鳴画像の所見は、骨折の他に、脊髄の著明な外部からの圧迫を伴ったC6-C7レベルでの大きな中心性ヘルニアのものと一致した。これらの所見は、腰椎のチャンス骨折と同様のものだった。

治療と結果:この患者は外科医へ照会された、C6-C7の癒合術を伴った椎間板切除術が行われた。外科手術後、上肢の疼痛と弱化は正常になった。術後の管理は、手持ち式のスプリング仕掛けの矯正器具によるカイロプラクティック治療や物理療法だた。

結論:チャンス骨折の特徴を伴った稀な頸椎骨折のレントゲン写真上の特徴について議論する。(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:586-589)

鍵となる言葉:脊椎骨折:レントゲン写真:頸部外傷:シートベルト:カイロプラクティック(以下省略)





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PAACニュース149号:抗凝血剤治療中の患者の脊柱手技療法後に生じた脊柱の硬膜外血腫:症例報告

概観

目的:脊柱手技療法後に脊髄硬膜外血腫が生じた患者の症例について報告し、同様の性質について報告された症例の特徴を再検討する。

臨床的特徴:この患者は、心房細動にためにクーマディン(抗血液凝固剤の一種)による治療を受けていたが、頸部の硬直を訴えてカイロプラクターのもとを訪れた。頸椎マニピュレーションの後、両足の痺れが生じ、四肢の運動不全へと進行した。彼には、椎弓切除術と脊髄を圧迫していた凝血塊の摘出が必要となった。

結果:文献を再見すると、手技療法後の脊髄硬膜外血腫(spinal epidural hematoma:SEH)については、7件の症例報告があることが判った。

結論:脊柱手技療法家は、危険性のある患者への手技療法によって生じうる合併症としての脊髄硬膜外血腫について知っておかなければならない。(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:582-585)

鍵となる言葉:脊髄硬膜外血腫:脊柱手技療法:抗凝血剤(以下省略)





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PAACニュース149号:可逆性の骨盤の左右非対称:側弯症、明白な下肢長差、神経学的な症状がみられるとして見逃された症候群

概観

目的:今回の研究の目的は、神経学的な診断では説明できない神経症状のある患者を詳細に調べることである。

方法:我々は、患者の87%にSタイプやCタイプの側弯症、明白な下肢長差に関連した骨盤の左右非対称があるのを観察した。全患者で左右非対称が回復できたが、15%の患者には即座の再発や、再発の徴候が見られた。理学療法士への最後の通院の際に評価された機能的能力の改善や疼痛の緩和に関しては、左右対称を維持する事が統計学的に非常に有意(P<.001)に関連していることが判った。その後の質問表の中では、78%の患者が機能的能力の改善や疼痛の緩和を報告していた。

結論:我々の研究結果は、以前に考えられていたよりも、下肢長差や側弯症には可逆性の特徴が多くみられるという見解を支持している。仙腸関節の後天的な左右非対称は、単純かつ安全な治療で解消できる神経学的症状や他の疼痛関連症状の無視されている原因なのかもしれない。(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:561-565)

鍵となる言葉:下肢長の不均衡:側弯症:仙腸関節(以下省略)





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PAACニュース148号:カイロプラクティックの臨床で見られる脊髄の上衣細胞腫:2つの症例研究

概観

目的:今回の研究の目的は、以前に個人的にカイロプラクティックを開業している所を受診した際に診断未確定の脊髄の原発腫瘍のある2人の患者について議論するというものである。T12-L1とL1-L2の上衣細胞腫に関する治療と結果の概観について議論する。

臨床的な特徴:1人の患者は46歳でスペイン系の女性で、3~4年の断続的な背部痛があり、通常は保存的な治療で解消していたが、急性の時には解消しなかったというものである。臨床的な評価で、腸や膀胱の機能不全といった下位運動ニューロン(障害の)徴候が明らかになった。2番目の患者は38歳の白人男性で、慣例的な治療を受けていて、下位運動ニューロンの(障害の)徴候や症状はみられなかった。

治療と結果:患者は2人とも照会した、1人は現地病院の救急診療部へ、もう1人は直接神経外科医へと照会した。2人とも外科手術を受けた。家に帰った際に、最初の患者は、主に放射線治療から成る追跡治療を受けた。(3、6、12、24、40ヶ月後の)電話での聞き取り調査によって、この患者の健康は回復したことが判った。2番目の患者には放射線治療は不要だったので、術後4、10、12ヶ月後の聞き取りから、健康を回復したことが明らかになった。この患者は、外科手術から1年後に、従来の治療へと戻った。

結論:これらのケースから、様々な状況のもとで医療的な決定を行うためには、慎重な病歴の聴取や検査と十分な臨床情報を結合させると良いだろうということが明らかになった。またこれによって、訓練や専門に拘わらず、医療サービス提供者達の様々な専門領域の異業種間の協力の重要性も示された。(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:676-681)

鍵となる言葉:上衣細胞腫;脊髄新生物:馬尾症候群:カイロプラクティック(以下省略)





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PAACニュース148号:心拍の可変性における胸椎マニピュレーションの影響:対照交叉試験

概観

的:今回の研究の目的は、健康成人群の心拍の可変性における胸椎マニピュレーションの影響を測定することである。

方法:28人(年齢幅18~45歳、平均年齢29±7歳の男23人、女5人)に対して、対象交叉試験を行って、偽マニピュレーションと胸椎マニピュレーションの前後での心拍の可変性を測定した。

結果:健康な若年成人では、胸椎マニピュレーションが心拍の変化と関連付けられたが、偽マニピュレーションでは同様の結果は見られなかった。低周波数と高周波数の出力の比率は0.9562±0.9192から1.304±1.118まで増大した(ウィルコクスン符号付順位検定P=.0030)。偽マニピュレーションを受けた被験者については、周波数と高周波数のパワー・スペクトルにおいて統計学的に有意な違いは見られなかった。ペアードt検定を用いて、あるいはウィルコクスン符号付順位検定を用いて比較を行ったのかに拘わらず、2つの比率にも違いは見られなかった。

結論:胸椎への素早く振幅の小さなマニピュレーションは、偽マニピュレーションや他の形態の精神・身体治療では再現されない方法で、心臓への自律神経出力に影響を与えられると思われている(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:603-610)

鍵となる言葉:脊柱マニピュレーション;自律神経系;心拍(以下省略)





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PAACニュース148号:大腿四頭筋の筋力における脊柱手技療法と脊柱外の手技療法の効果を比較した試験的研究

概観

目的:今回の研究の目的は、大腿四頭筋の筋力増強に関して、脛骨大腿関節のマニピュレーションは仙腸関節のマニピュレーションと同じくらいに効果的か否かを判定することである。

企画と設定:20人の被験者を10人ずつ2つのグループに分けた。大腿四頭筋の最大随意筋力の基準を全て測定した後、グループAの被験者は脛骨大腿関節のマニピュレーションを受け、グループBの被験者は同側の仙腸関節のマニピュレーションを受けた。これらの治療後、被験者の大腿四頭筋の最大随意筋力を再検査した。

結果:一側の仙腸関節のマニピュレーションを受けた被験者に、大腿四頭筋の筋力の大きな改善がみられた(P<.05)

結論:今回の研究では、仙腸関節のマニピュレーションを受けたグループに術前、術後の大きな変化がみられたが、大腿四頭筋の筋力の増強については、グループ間(脛骨大腿関節のマニピュレーション vs 仙腸関節のマニピュレーション)での大きな違いは全く見られなかった(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:145-149)

鍵となる言葉:筋骨格系のマニピュレーション;膝蓋大腿関節(以下省略)

 





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PAACニュース148号:内側広筋:生体と屍体研究に基づく解剖学的、機能的考察

概観

目的:内側広筋(Vastus Medialis:VM)の電気生理学的、機能的な描写を行い、解剖学的な描写と比較すること。

方法: 8人の被験者の利き足側の大腿四頭筋の表面部分にある全ての運動点を識別した。そして電気刺激を加えて軽度の収縮を生じさせて、線維の走行方向を追跡し、計測した。内側広筋の2つの運動点において、膝関節の最大伸展における等尺性収縮と等速性収縮の際の筋電図を記録した。独立検査機関は、39の屍体を解剖して、内側広筋の線維の走行方向と末梢での停止について調べた。

結果:大腿四頭筋の5つの運動点に関する結果が明らかになった。1つは外側広筋、1つは大腿直筋、他の3つは内側広筋についてのものだった。内側広筋の3つの運動点から、3つの線維群が分離された。中枢(pf)、中間(mf)、末梢(df)の線維群とした。内側広筋の中枢線維は45°の方向、中間線維の方向は55°だった。運動点への刺激と解剖によって、内側広筋の中枢線維と中間線維が大腿直筋と共通の腱に付着していることが明確に示された。その一方で内側広筋の末梢線維は、膝蓋骨内側に直接付着していることが判った。更に膝関節の最大伸展位では、内側広筋の中枢線維や中間線維よりも末梢線維の方が活性的だった(P<.05)

結論:解剖学、運動点、筋電図から、内側広筋の中の中枢線維と末梢線維との間に重大な違いがあることが明確に支持されている。内側広筋の機能の1つは、膝関節伸展に際しての大腿直筋の補助だが、内側広筋の末梢線維は膝関節の伸展には参加することなく、膝蓋骨を内方へと引っ張っているのだろう。これらの解剖学的、機能的な違いのために、膝蓋大腿機能障害のためにリハビリテーションに際しては、内側広筋の中枢線維と末梢線維とを明確に別々に取り扱うべきである。(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:139-144)

鍵となる言葉:膝蓋大腿痛症候群;膝関節;解剖学;内側広筋(以下省略)





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PAACニュース147号:外傷後梨状筋症候群の診断と管理:症例報告

概観

目的:今回の研究の目的は、坐骨結節の剥離骨折後に坐骨神経痛症状が生じた若い男性患者の臨床的な管理について詳述することである。

臨床的特徴:19歳の患者は、フットボールでの外傷から6ヶ月経過して坐骨神経痛が生じた。この患者は、自分の症状を、臀部から大腿と下腿の後部に沿って足の外側へと及ぶ疼くような疼痛で、時には知覚障害もあると述べていた。身体検査によって、股関節の可動域の制限と陽性のボネット・テストが明らかとなった。レントゲン検査では、右坐骨結節の骨の過剰成長が見られた。

治療と結果:疼痛レベルを下げ、仙腸関節と腰椎関節の可動性を増して、筋の伸展性を増大させるために治療計画を立てた。この患者は、3ヶ月の間に20回の治療を受けた。5ヶ月後に完全な回復がみられた。

結論:多くの様々な診断が検討されたが、坐骨結節の剥離による筋緊張と歩行パターンの変化が梨状筋酷使の原因となって、梨状筋症候群へと至ったと言えそうである。(J Manipulative Physiol Ther 2006:29:486-491)

鍵となる言葉:疼痛:臀部:坐骨神経痛:坐骨:骨折、骨(以下省略)





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