2014年5月アーカイブ

PAACニュース165号:椎骨動脈形成不全:核磁気共鳴画像精査での罹患率の確認と格付けの信頼性

概観

目的:今回の研究の目的は、核磁気共鳴画像における軽度、中程度、顕著な椎骨動脈の形成不全といった重症度の格付けの割り当てに関する信頼性と同様に、椎骨動脈形成不全の罹患率の決定に関する検者内と検者間での信頼性を検証する事である。

方法:2人のカイロプラクティック放射線専門医は、個々に、遡及的な131人の成人患者の核磁気共鳴画像における椎骨動脈形成不全について視覚的に評価した。形成不全の重症度を格付けした。形成不全の罹患率と患者の性別を記録した。1ヶ月後にその過程を繰り返した。椎骨動脈形成不全の罹患率、重症度、性別の分布に関する記述統計学の計算を行った。形成不全の発覚と格付けに関する信頼性について、k統計値(ケンドールの一致係数)を算出した。

結果:両者の分析に関する検者間の信頼性は十分だった(初回の分析についてはk=0.68、83%の一致、2回目の分析についてはk=0.75、86%の一致)。左右非対称の重症度の格付けに関する検者間の信頼性も十分なものだった(第1の分析についてはk=0.73、86%の一致、第2の分析については81%の一致)。検者1については、検者内の信頼性分析によって、0.71のk値(十分)と83%の一致が明らかになった。検者2は、0.85(殆ど完璧)のk値と92%の一致が見られた。全体としては、131人の患者の中の57人に形成不全が見られた。形成不全は、男性(35.38%)よりも女性(49%)に多く見られた。7例の動脈には重度の形成不全が見られた。これらの7人の患者の中の6人は女性だった。

結論:椎骨動脈形成不全は一般的なもので、頸部の核磁気共鳴画像精査によって確実に診断・分類できる。今回の患者グループについては、椎骨動脈形成不全は男性よりも女性に多く見られた。(J Manipulative Physiol Ther 201;33:207-211)





| コメント(0) | トラックバック(0)

見事に咲いてます。

sentopoulia-02.jpg

久々登場のセントポーリアです。

今までで最高の状態で咲いてます。

邪気を吸って・・・・などと言われている花なので、患者さんのために頑張ってくれているのでしょう。





| コメント(0) | トラックバック(0)

PAACニュース165号:慢性頸部痛患者のリハビリテーション手順の有効性における脊椎マニピュレーションの効果:試験的研究

概観

目的:今回の試験的研究では、(1)4週間のカイロプラクティック管理で、慢性頸部痛患者が8週間の機能回復エクササイズに反応する能力が改善するのか否か、(2)将来の研究の標本規模の計算において使用するためのエフェクト・サイズを決定する事を追求した。

方法:慢性頸部痛のある20人の男女の参加者(年齢は43±12歳、ボディー・マス・インデックスは27±4.5〔平均±標準誤差]を、カイロプラクティック管理とエクササイズのグループとエクササイズのみのグループに無作為に分けた。グループ1は4週間のカイロプラクティック管理を受け、グループ2は両方のグループが8週間のエクササイズ治療に参加する前に4週間待機した。第1週(基準線)、第4週、12週目に以下の結果測定法を行った;頸部の身体障害指数(Neck Ðisability Index:NDI);視覚的アナログ尺度(Visual Analog Scale:VAS)の2つについては、現在と最悪の両方;頸部の屈曲―弛緩反応;そしてフィードフォワード活性(feed-forward activation:FFA)時間。分散の反復測定を行って、ゆっくり時間をかけて頸部の身体障害指数(NDI)と視覚的アナログ尺度(VAS)における変化を査定した。神経筋の媒介変数における変化に関して、エフェクト・サイズを計算した。

結果:両方のグループで、頸部の身体障害指数の点数(P<.001)と視覚的アナログ尺度(P<.005)の有意な減少が見られた。グループ間には有意な差は見られなかった。エフェクト・サイズ(ESs)は以下の通りだった:頸部の身体障害指数(2.93);現在の視覚的アナログ尺度(.175);最悪の視覚的アナログ尺度(.392);屈曲ー弛緩(.636);フィードフォワード活性化時間;胸鎖乳突筋(.1321)、前斜角筋(.195)。これによって、標本規模の概算は以下の通りとなる;屈曲―弛緩反応、グループ毎に64人の被験者;頸部の身体障害指数、グループ毎に145人の被験者;視覚的アナログ尺度、グループ毎に166人の被験者。

結論:慢性頸部痛患者において、機能的な身体障害と疼痛の減少について、エクササイズと組み合わされたカイロプラクティック管理と単独のエクササイズは、両方とも効果的である。グループ間の差の有無、その差が神経筋の測定値の差によるものか否かを明らかにするための今後の研究では、グループ毎に最低でも64人の被験者が必要となるだろう。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:168-177)

鍵となる言葉:マニピュレーション、脊椎、エクササイズ、頸部痛、筋電図検査、カイロプラクティック





| コメント(0) | トラックバック(0)

PAACニュース164号:ヒトの斜角筋組織の機能解剖学:頸椎の回旋

概観

目的:斜角筋の作用には頸椎の屈曲と側屈、第1、第2肋骨の挙上がある。斜角筋の頸椎回旋特性については不明のままである。テキストや最近の研究報告は、斜角筋の頸椎回旋の特性について矛盾した所見を報告している。現在の研究は、斜角筋が頸椎の回旋を生じさせるか否かを明らかにするために、力学的な取り組みを行うように設計されている。

方法:斜角筋を分離・切除して、耐久性のある縫合糸と置換した。この縫合糸を斜角筋の起始部に取り付けてから、停止部の中心部付近の孔を通過させた。斜角筋の肋骨停止部の孔を通して、この縫合糸を牽引して前・中・後の斜角筋の収縮を再現した。

結果:模擬の前・中・後斜角筋は、独自に、あるいは共同して働いて、同側の頸椎の回旋を生じさせた。再現された筋収縮に対して、上部頸椎は同側方向に回旋した。筋収縮の再現に対して、反対方向へと回旋した2体の屍体を除くと、所見は下部頸椎のものと同様だった。

結論:斜角筋の実験モデルによって、頸椎の同側への回旋を生じさせる事ができる。今回の研究の所見は、斜角筋について一般に認められている主要な作用を支持している。斜角筋の頸椎回旋特性を理解するという臨床的適用には、胸郭出口症候群と同様に、頸椎痛状態の診断、管理、治療が含まれる。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:594-602)

鍵となる言葉:頸部の筋;筋骨格マニピュレーション;生体力学;頸椎





| コメント(0) | トラックバック(0)

PAACニュース164号:23人の健康成人の一酸化窒素呼出に対する徒手医学治療の効果

概観

目的:今回の研究の目的は、手技治療によって、健康成人が呼出する一酸化窒素に変化が生じるのが否かを測定する事である。

方法:研究は、(18~30歳の)健康成人を使って行われた。手技治療(manual treatment)の前後に、電流測定法によって一酸化窒素(nitric oxide:NO)を測定した。行った治療は、頭蓋―胸椎―僧帽筋ストレッチである。

結果:健康成人では、手技治療と呼気中の一酸化窒素レベルの変化が関連していた。一酸化窒素レベルは、13.3±2.09(標準偏差:SD)から15.0±2.95(SD)ppb(10億分の1)まで増加した(被験者のペアードt検定によるとP=.001)。手技治療前の一酸化窒素の中央値レベルは、(8-17ppb の範囲で)13.0ppbで、手技治療後のそれは、(6--18の範囲で)16.0ppbだった。

結論:今回の研究の健康成人の基準レベルと比べると、頭蓋―胸椎ー僧帽筋ストレッチ(cranial-thoracic trapezius stretch)は、呼出される一酸化窒素の増加と関連していた。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:76-79)

鍵となる言葉:一酸化窒素;筋のリラクセーション;手技治療;カイロプラクティック

 





| コメント(0) | トラックバック(0)

PAACニュース164号:地方のカイロプラクティック診療所を訪れた脳卒中の症状と徴候のみられた患者

概観

目的:今回の論文の目的は、脳卒中かその前駆症状を示唆する症状や徴候のみられた患者の遡及的な症例シリーズを提供し、この重篤な疾患に影響を与えるであろうカイロプラクティックにおける健康教育と健康増進の主導権に関する可能性を議論する事である。

方法:ミシシッピー州のカイロプラクティック診療所からの記録についてのデータベース検索と徒手検索を行って、過去4年間に脳卒中の症状と徴候のみられた患者に関する全ての症例について、同様に同じ期間の活発だった患者の脳卒中の死亡率について議論する。

結果:6人の被験者が過去4年間の中のある年の約500人の発症患者の試験対象患者基準に適合した、これには脳卒中の症状や徴候のみられた患者(4人)、あるいはオフィスを訪れる事なく脳卒中の結果として死亡した患者(2人)が含まれている。77歳の白人女性、71歳の白人男性、59歳の白人男性、24歳のスペイン系女性に関する照会後に患者の記録と核磁気共鳴画像を入手した。最終的に、生存した4人の内の3人は脳卒中だと診断され、1人は発作性疾患であると診断された。来院の理由となった共通した症状は片側性の腕の弱化、呂律がまわらないというもので、他には失明、嚥下障害、発声困難、弱化した上肢と同側の下肢の弱化があった。

結論:脳卒中の症状と徴候のみられる患者が診察と治療のためにカイロプラクターのもとを訪れる事は稀だろう。脳卒中の予防、篩い分け、症状と徴候の早期の識別は、疾病対策センターが支持する米国の脳卒中政策の要となる迅速な治療である。カイロプラクターは、脳卒中予防における衛生と健康の役割や緊急状態の際の救命のための迅速な照会に焦点を合わせた臨床関連の健康教育に関して、その主導権を握る機会を持っている。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:62-69)

鍵となる言葉:脳卒中;カイロプラクティック;マニピュレーション;脊柱





| コメント(0) | トラックバック(0)

PAACニュース164号:健康な被験者の圧痛感覚と能動的開口に対するハムストリング筋のストレッチの即効性

概要

目的:今回の研究は、健康な被験者の咬筋と上部僧帽筋の圧痛感度、最大能動的開口に対するハムストリング筋のストレッチの即効性について分析した。

方法:22~47歳で男性70人、女性50人の120人のボランティアーを無作為に3つのグループに分けた:グループ1(対照群)は治療を全く受けなかった、グループ2は片側のハムストリング筋のストレッチを受けた。グループの割り当てについて知らされていない査定者は、術前と術後5分の両側の咬筋と上部僧帽筋の圧痛閾値(Pressure Pain Thresholds:PPTs)を評価した。最大開口についても、術前と術後5分での評価を行った。分散の混合モデル分析(mixed-model analysis of variance:ANOVA)を行って、治療の効果を検証した。主要な分析は、グループ✕時間の相互作用だった。

結果:分散の混合モデル分析(ANOVA)によって、上部僧帽筋(検定統計量F=4.5;有意確率 P値=.01)と咬筋(F=6.3;P=.002)の圧痛閾値(PPTs)の変化関するグループ✕時間の有意な相互作用が明らかとなった。術前・術後のエフェクトサイズは、両方のストレッチ・グループでは中程度(0.5>d >0.7)で、対照群ではマイナス(d<-0.2)だった。最大開口に関する有意なグループ✕時間の相互作用についても明らかになった(F=8.15;P<.001);対照群と比較すると、両者の試験グループに大きな改善が見られた(P<.001)術前術後のエフェクトサイズは、両方のストレッチ・グループでは大きく(d>0.7)で、対照群ではマイナス(-0.2)だった。

結論:健康な被験者のハムストリング筋組織のストレッチを行う事で、咬筋と上部僧帽筋の両方の圧痛閾値(PPTs)が即座に増大した。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:42-47)

鍵となる言葉:疼痛閾値;頸部筋;咬筋;筋のストレッチ・エクササイズ





| コメント(0) | トラックバック(0)

PAACニュース163号:大腿骨滑車形成不全のある16歳の運動選手の膝蓋骨脱臼

概観

目的:今回の症例報告では、大腿骨滑車形成不全(femoral trochlear dysplasia:FTD)と亜急性の膝蓋骨脱臼のある患者の診断と保存的管理について議論する。大腿骨滑車形成不全には滑車切痕が異常に浅いという特徴がある。大腿骨滑車形成不全では、浅い滑車切痕からの膝蓋骨の離脱が一般的で、反復性の膝蓋骨脱臼とその結果としての早期の骨関節炎への危険因子となる傾向がある。反復性の膝蓋骨脱臼や膝蓋大腿関節の軟骨と支持構造の損傷を予防するには正確な診断が必要である。

臨床的特徴:16歳の男子が右膝周辺の疼痛、斑状出血、腫脹を訴えて来院したが、これらの症状は、自称の脱臼事故の約1ヶ月後からのものだった。核磁気共鳴画像や超音波検査などの臨床画像所見から、以前には診断未確定だった大腿骨滑車形成不全による膝蓋骨脱臼の証拠が明らかになった。

治療とその結果:現地の病院での膝の浸出液の排出の後、この患者は、特注の膝蓋骨誘導装置、固定装具による固定、様々な筋の安定・強化エクササイズから成るカイロプラクティック治療を受けた。治療から6週間後、腫脹と斑状出血は解消した。膝の可動域は完全で無痛だった。膝蓋骨の過可動性の間隔には変化が見られなかったが、この患者は、右膝の強度と安定性の改善を報告した。

結論:今回の症例は、膝蓋骨脱臼と大腿骨滑車形成不全のある若年の運動選手と保存的管理による良好な反応を明らかにしている。内在する大腿骨滑車形成不全を外科的に修復する事なく、保存的固定と強化手順によって良好な結果が得られた。大腿骨滑車形成不全の保存的管理についての報告例が今まで無かった事が、今回の症例を独特なものとしている。しかし現時点では、保存的管理の長期に亘る結果は不明で、治療手順を評価するには更なる研究が必要である。(J Manipulative Physiol Ther 2009;32:687-694)

鍵となる言葉:膝蓋骨脱臼;カイロプラクティック;超音波検査;核磁気共鳴画像





| コメント(0) | トラックバック(0)

PAACニュース163号:一次性夜尿症に対するカイロプラクティック治療:一連の33人の患者に関する症例シリーズ

概観

目的:今回の研究の目的は、カイロプラクティックによる一次性夜尿症(primary nocturnal enuresis:PNE)の治療を受けている3~18歳の患者の夜尿の回数に関する特殊なカイロプラクティック治療の有効性を評価するというものである。

臨床的特徴:カイロプラクティックによる一次性夜尿症の治療を受けていた3~18歳の33人の子について、3年間に亘る記録を収録した。

治療とその結果:治療開始から3、6、9、12ヶ月後に、夜尿症の頻度に関して、全ての患者の記録を分析した。12ヶ月間に亘る治療回数、来院時の便秘や家族歴陽性関する情報を収集した。記述統計学、フリードマンの検定、ダンの多重比較検定を用いて、情報を分析した。分析した33人の患者記録に関しては、22人にカイロプラクティック治療開始後の12ヶ月の間に夜尿症の解消が見られた。応答の得られたグループにおける平均治療回数は、205±1.33だった。10人の反応者には便秘がみられ、8人については夜尿症の陽性家族歴があった。便秘の解消は、治療に対する成功反応として不可欠なものだとされた。来院時の便秘と陽性家族歴の合併は、予後不良の要素だった。

結論:夜尿症の一連の33人の子供と10代の青年男女に関しては、1年以内に66.6%の解消率だった。今回の研究では、夜尿症患者について考えられるカイロプラクティック治療の影響に関する指標を提供している。

(J Manipulative Physiol Tther 2009;32:675-681)

鍵となる言葉:カイロプラクティック;夜尿症;子供





| コメント(0) | トラックバック(0)

2018年6月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

このアーカイブについて

このページには、2014年5月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2014年4月です。

次のアーカイブは2014年6月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。