2014年6月アーカイブ

PAACニュース166号:以前からある先進的なフットプリントでの特徴の測定にアソシエイト・プラチナ・フット・スキャナーの信頼性:技術注記

概観

 目的:臨床的な評価の際のフットプリント・データの収集のためには、インク・パッド、紙、圧力感応の踏み台、写真がこれまで用いられてきた。最近では、このようなデータを収集するためにデジタル・スキャナーが広く用いられてきた。今回の研究の目的は、フットプリント・データを記録するための平台デジタル・イメージ・スキャニング技術に関する評価者内と評価者間の信頼性を評価するというものである。

 方法:今回の研究では、健康な32人の被験者(男性16人、女性16人)についての反復測定を行った。(バージニア州ロアノークのフットレベラーズ社製の)アソシエイト・プラチナ・デジタル・フット・スキャナーによる両足足底面の2次元画像から、フットプリントに関する以下の測定指標を記録した:Staheli指数、Cippaux-Smirak指数、アーチ角、アーチ指数である。級内相関係数(intraclass correlation coefficient:ICC)の値を計算し、評価者内、日時、ドクター内の信頼性を評価した。

 結果:評価者内での信頼性に関する級内相関係数の値は、.817よりも大きいか、等しかったが、これは収集した画像の判定に関する優れた再現性を意味している。分散に関する分析によって、各々の指数に関しては、評価者間では大きな差異は見られないという事が明らかになった(P>.05)。また級内相関係数によって、フットプリント、アーチ・アングル(.689)の指数の1つを除く全てにおいて、ドクター間での信頼性が高く、日時とドクターの間に優れた信頼性もある事が示された。分散モデルの完全な要因解析では、交互作用効果な全く見られなかったが(P>.05)、これは、フットプリントの指数が日時やドクターに亘って変化しないという事を示唆していた。

 結論:今回の研究で用いたスキャニング技術によって、高い級内相関係数の値によって明示されたように、フットプリント指数に関する評価者内と評価者間の優れた信頼性が実証された。(J Manipulative Physiol Ther 2011;34:114-118)

 キー牽引項目:偏平足;足の病気(foot disease);足の変形





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PAACニュース166号:頸椎の骨軟骨腫:一般的な障害の稀な所見

概観

目的:今回の症例報告では、C4の椎体前部から生じた骨軟骨腫という稀な所見について詳述する。これは、C4の椎体前部から生じた骨軟骨腫の症例に関する初の症例報告である。

臨床的特徴:24歳の男性は、頸部痛のためにかかりつけの医師の診察を求めた。その後、この患者は、カイロプラクティックの評価と治療のために、頸椎のレントゲン撮影へと照会された。C4椎体から生じた骨病変が明らかとなった。骨軟骨腫が疑われたが、軟骨肉腫を除外できなかった。整形外科的な診察の後に、主訴(頸部痛)に付随して起こりうる病変を伴った骨軟骨腫が確定診断となった。

処置と結果:この患者は、8週間に12回のカイロプラクティック治療を受けた。これには、胸椎や頸椎への素早く振幅の小さな脊椎マニピュレーション、干渉電流、超音波治療、ストレッチング、脊柱傍筋のエクササイズ治療が含まれていた。再評価によって、この患者は、仕事上の負荷、日常生活動作によっても無痛である事、睡眠の質も改善された事が判った。彼は、自宅でのストレッチと胸椎と頸椎の脊柱傍筋を対象とした強化訓練の指導を受けて退院した。6ヶ月目の追跡調査でも、症状の再発はみられなかった。

結論:我々は、C4椎体前部から生じた骨軟骨腫に関する初めての症例について詳述した。臨床的な評価、鑑別診断、画像による精密検査、治療について取り組んでいる。また今回の症例では、無症状の頸椎の骨軟骨腫は適応症かもしれない事、そして素早く振幅の小さな脊椎マニピュレーションが絶対禁忌とはならない事も実証している。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:711-715)

検索キーワード:カイロプラクティック;骨軟骨腫;頸椎;骨新生物;脊椎マニピュレーション





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PAACニュース166号:頸椎原性頭痛と屈曲ー回旋テストによって明らかになる障害との関係

概観

目的:今回の研究では、屈曲ー伸展テスト(flexion-rotation test:PRT)によって確認される頸椎原性と思われる頭痛(cervicogenic headache:CGH)、それに随伴する頭痛症候、脊椎障害との関係を評価する。

方法:今回の研究は観察研究だった。92人の被験者を評価した、72人には頸椎原性と思われる頭痛があったが、20人は無症状だった。頭痛症候については、質問表による評価を行った。目隠し状態の単独の検者は、可動域(ROM)の測定の前に、屈曲ー回旋テストを実行し、、(陽性か陰性かの)テスト状態について報告した。15人の被験者は、テスト中に頭痛を訴えたが、その後の再検査では無痛だった。ペアード t 検定を行って、被験者が頭痛を感じている時には、最も制限のある側への屈曲ー回旋テストの可動性に変化が生じるのか否かを明らかにした。単変量線形回帰分析と重回帰分析を行って、被験者、頭痛の特性、屈曲ー回旋テストの可動域との間の関係を検証した。ロジスティック回帰分析を行って、被験者と頭痛の特性との関係、屈曲ー回旋テストが陽性か陰性かを検証した。

結果:頭痛があると、平均可動域が6°まで有意に(P<.01)減少したが、これによってテストの解釈が影響を受ける事は無かった。回帰分析によって、屈曲ー回旋テストの可動域におけるバラツキの半分については、頭痛の他の特性ではなく、頭痛の重症度に関する指数や構成要素によって説明された。

結論:これらの所見は、頸椎の運動障害と頸椎原性頭痛の有無や重症度との関係を示唆している。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:666-671)

検索キーワード:身体検査;診断;頭痛;可動域





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PAACニュース165号:急性腰痛の被験者の核磁気共鳴画像による関節突起間関節スペースの測定の信頼性:2つの統計的手法の比較

概観

目的:今回の研究の目的は、新たな機器を用いて急性腰痛のある被験者の核磁気共鳴画像精査による関節突起間関節スペースの測定の信頼性を評価し、2つの統計的手法を比較する事である。信頼性が明らかになったら、急性腰痛の被験者の大規模研究の際の脊椎マニピュレーション前後の精査に、今回の関節突起間関節の測定法を適用する事ができた。

方法:3人の観察者は、(0.1mm毎に目盛の付いた20台のデジタル測定器を使って)4週間の間隔を空けた2つの別々の時間に5人の被験者を精査する事で、L4/L5とL5/S1の関節突起間関節スペースの中心部の前後の距離を測定した。観察者達は、お互いに目隠し状態で、今までの業績についても知らされてはいなかった。級内相関係数の平均値とBlandとAltmanの方法(1986)を用いた平均差によって、観察者内と観察者間の信頼性を計算した。±0.4mm未満の平均差は、臨床的に許容された。

結果:級内相関係数によって、初回と2回目の測定に関して、3人の観察者の観察者内の信頼性がそれぞれ0.95(95%の信頼区間、0.87-0.98)、0.83(0.62-0.92)、0.92(0.83-0.96)、である事、そして観察者間の信頼性は、それぞれ0.90(0.82-0.95)、0.79(0.61-0.90)、0.84(0.75-0.90)である事が全体として示された。初回の測定と2回目の測定の間の平均差はー0.04mm(±1.96、SD=-0.37から0.29)で、3人の観察者のそれは、それぞれ0.23(-0.48から0.94)、0.25(-0.24から0.75)、0.15(-0.44から0.74)で、概して一致していた。

結論:2つの統計的手法は有効で、補完的で、信頼性も高い事が明らかになった。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:220-225)

鍵となる言葉:信頼性;マニピュレーション;脊椎;関節突起間関節;カイロプラクティック





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PAACニュース165号:エクササイズ後の圧痛閾値と筋電図活動に対するアイス・マッサージの効果:無作為化比較対照交叉試験

概観

目的:今回の研究の目的は、エクササイズ後に大腿四頭筋の圧痛閾値(pressure pain thresholds:PPTs)と筋電図の二乗平均平方根(root mean square:RMS)に対するアイス・マッサージの効果を詳しく調査する事である。

方法:15人の運動選手(年齢19±2歳の女性8人)が参加した。1週間の間隔を空けて2回研究施設を訪れる事で、被験者を募集した。参加者は、膝関節60°、120°、180°、そして240°/sで5回の等速性のコンセントリック収縮(短縮性収縮)が優勢な膝関節伸展を行った。エクササイズ後、彼らは、各々の調査1回ごとに、15分間のアイス・マッサージか(身体に影響しないように)減衰させた超音波の何れかを受けるように無作為に割り振られた。再々随意収縮中の圧痛閾値や二乗平均平方根を内側広筋(vastus medialis:VM)、外側広筋(vastus lateralis:VL)、大腿直筋(ractus femoris:RF)上で、エクササイズ真(基準)、1回目のエクササイズ後、それから5分後に測定した。興味を引いた仮説は、施術✕時間の相互作用だった。

結果:共分散に関する分析によって、内側広筋(F=17.3、P<.001)と外側広筋(F=5.4、P=.03)では有意な施術✕時間の相互作用が見られたが、大腿直筋では見られなかった(F=1.2、P=.3)、これはアイス・マッサージ後の圧痛閾値の上昇を示唆していた。外側広筋では施術✕時間の相互作用(F=5.8、P=.01)が見られたが、内側広筋(F=0.5、P=.5)や大腿直筋(F=0.01、P.9)では見られなかった。これは、アイス・マッサージ後の二乗平均平方根の上昇を示唆していた。外側広筋の圧痛閾値と二乗平均平方根の間には正相関が確認された(r=0.6、P=.03)。

結論:娯楽として運動を行っている運動選手では、等速性エクササイズ後のアイス・マッサージによって、外側広筋と内側広筋の圧痛閾値の上昇、そして大腿直筋の筋電図活動の上昇が生じた。これは、アイス・マッサージによって、鎮痛作用や筋電図活動の改善という結果が生じるのだろうという事を示唆している。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:212-219)

鍵となる言葉:疼痛閾値;マッサージ;氷(アイス);筋電図;エクササイズ





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