PAACニュース167号:環椎の形態学的左右非対称と臨床上の意義

概観
目的:今回の研究の狙いは、健康被験者のコンピューター断層撮影(CTスキャン)による脊椎データに基づいた3次元のコンピューター・モデルを使って、逸脱の頻度から、成人環椎の左右非対称性を詳細に調べる事である。
方法:環椎のCTスキャン・データから、80例の成人環椎のコンピューター・モデルを再現した。3次元ソフトウェアを使って、形態学的な左右非対称を詳しく調べ、測定した。椎骨動脈溝の形態学上の左右非対称を観察し、横突起先端と後結節とを結んだラインの間の角度を測定した。左右の後弓の長さを測定し、値の差を分類した。
結果:我々は、左右非対称の椎骨動脈溝のある7人の患者(11.67%)を観察した。4つの異なる区分があった:孔の形状、半分に割った孔の形状、深い溝、浅い溝である。左右非対称は、両側で異なる形状というものだった。前結節と後結節の先端を結ぶラインに関連して、横突起と後弓の長さの左右非対称の頻度は、それぞれ6.67%と16.67%だった。
結論:今回の研究の標本については、環椎の形態学上のバラツキは一般的なものだった。臨床現場での触診、診断画像、脊椎マニピュレーションを含んだ治療の際には、横突起、後弓、椎骨動脈溝の左右非対称を考慮するべきである。
検索キーワード:環椎;頸椎;解剖学

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.chiropractic-laboratory.com/mt-tb.cgi/241

コメントする

2018年6月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

このブログ記事について

このページは、栗原カイロプラクティック研究所が2018年5月 6日 10:57に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「PAACニュース167号:筋筋膜系起因の慢性的な肩痛:虚血性圧迫療法を用いた無作為臨床試験」です。

次のブログ記事は「ブログを再開致しました。よろしくお願い申し上げます。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。